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2016.02.24

【小説】ウルトラ級メシ食べてみた! 〜第4弾「HAMBURG WORKS」の40cmタワーバーガー編〜【完結編】

 

こんばんは、レモン(編集部)です。

 

お待たせいたしました。

現在、東京駅構内「グランルーフ」「グランルーフ フロント」にて催されているフードイベント「ウルトラメニュー大集合!!」(〜2月26日)に、不肖レモン、2代目担当・K、つまようじの3人で行ってきた食レポ企画、完結編をお届けしたいと思います!

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前編はこちら→【前編】ウルトラ級メシ食べてみた! 〜第4弾「HAMBURG WORKS」の40cmタワーバーガー編〜

 

 

それでは早速参りましょう。

「ウルトラ級メシ食べてみた!」実食・完結編です!!!

 

 

ウルトラ級メシ食べてみた! 〜第4弾「HAMBURG WORKS」の40cmタワーバーガー編〜(完結編) 

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(写真はイメージです)

■2月某日、19:00

私の名前は川谷レモン。ちょっとゲスだがどこにでもいる普通のサラリーマンだ。

JR南武線・谷保駅から徒歩15分のアパートに住み、趣味はフィギュア鑑賞というありふれた30代だ。おっと、フィギュアと言っても誤解しないでほしい。あっちのフィギュアではなく、こっちのフィギュアだ。

去年のクリスマス、自分の火遊びが原因で3歳年下の彼女に別れを告げられ、今は独り身を謳歌している。しかし、

 

--家でごはんをつくってくれる彼女が欲しい。

 

帰宅するたび、玄関のドアを開けるたびにそう思う。寂しくはない。だが、自分ももういい年齢だ。

--ふと、母親の顔が頭をよぎる。まだ自分が幼かった頃、曲がった腰で農作業に勤しんでいた母。酒を飲むと気性が荒くなる父親に怒鳴り散らされ、何も言わずに寂しそうな背中で台所に立っていた母。

受験勉強をしていると、そっと部屋のドアを開けて夜食のおしるこを持ってきてくれた母。

実家に帰るたびに「レモンちゃんに子供ができたらなんて名前がいいかねぇ、ミカンちゃんかねぇ、ブンタンちゃんかねぇ」と、こたつに入りながらシワシワの顔で嬉しそうに話していた母。

今でも食べきれないほどの野菜や果物をダンボールいっぱいに送ってくれる母。

 

--母ちゃん、ごめんよ。

 

自炊するのが面倒で、外食ばかりの食生活。ダンボールの中のジャガイモはいくつか芽を出し始めている。

誰もいない部屋。先の見えないレース。行き場を失った渡り鳥。

あと何年、この生活が続くのだろう。

 

だが、もしかしたら・・・

 

・・・もしかしたら

この生活は、もうすぐ終わりを迎えるかもしれない。

 

その「終焉」は、刻一刻と近づいているのかもしれない。

 

母ちゃん、

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こんなの食ったらボク、死んじゃうよ?

 

そう。

ここは東京駅構内のレストランゾーン「グランルーフ」。

ウルトラ級の大盛り・激辛のものを集めた「ウルトラメニュー大集合!!」というフードイベントに我々はやってきていた。

メンバーは、私と、2代目担当・K、そしてつまようじの3人。

東京駅という迷宮(アーバン・ラビリンス)に迷い込み、10分ほど遅刻してしまった私は、Kとつまようじの2人に責め立てられ、この巨大バーガーを一人で食べねばならないことになった。

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そしてたどり着いたのがこの「HAMBURG WORKS」。

席に着き、周りを見渡す。夕食どきの店内は半分以上の席が埋まっている。

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自慢のワークスバーガーが3重に!

全トッピング+ベーコンを入れた

ボリューム満点バーガーはここでしか味わえない逸品。

 

この店の「ウルトラメニュー」として提供されるのは、1日限定10食の巨大ハンバーガーだ。

4600円という値段に少し躊躇するが、普段の私にしてみれば韓国式マッサージを1回我慢すれば良いだけの話だ。

店員に注文をし、待つこと10分。

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我々のテーブルに、その巨人(奇行種)は現れた。

 

 

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・・・チクショウ。

 

 

 

やってやる。

 

 

 

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このハンバーガーを駆逐してやる。
(写真はイメージです)

そう意気込んで1段目に手をつける。

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!!

塩コショウのプレーンな味付けのハンバーグに、新鮮なトマトとレタス。

バンズにはケチャップベースのオリジナルソースがたっぷりと塗りこまれ、その全てが一体となって喉元に滑り落ちてくる。

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 イケる。
(写真はイメージです)   

 

もしかすると、これなら完食できるかもしれない。一気にスピードを上げて口に詰め込んでいく。

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1/3クリア。

 

ペースを落とさずになんとかここまでたどり着く。

続けてフォークを進めようとしたその時。

 

 

???「ヘイGuys」 

 

どこからかNative Englishの声。

 

視線を向けるとそこにはバックパックを背負った中南米系の女性の姿が。

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(写真はイメージです)

女「写真撮ッテ良イカ?」

 

 

どうやら観光客らしい。

こちらの返事を待たずに女はカメラを向けてくる。

本来、写真に写るのはあまり得意ではないのだが、断ればせっかく来てもらった日本に悪い印象をもたれてしまう。

 

・・・仕方がない。

 

やや間を空け、OKの返事をする。

 

 

女「Yah, It’s crazy. HAHAHA」

 

 

女はハンバーガー越しにこちらの写真を撮り始める。クレイジーなのは、ハンバーガーか、それとも私だろうか。

 

 

女「 グッドラック・サムライボーイ」

 

 

女はカメラをしまうとそれだけ言って去っていった。

 

 

そして、ゲーム再開。

 

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ようやく半分を食べ終え、後半戦に入る。

味に変化をつけるため、ケチャップやマスタードを足しながら「それ」を口に運ぶ。黙々と食べることに集中しているので、体が熱くなり、じんわりとシャツの中が汗ばんで行くのがわかる。しかしなぜだろう。目頭まで熱くなるのは。

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2/3クリア。

 

もはや味を感じることもなくなり、フォークを持つ指先がしびれ始める。

ハンバーグを作ったドイツ人も、それをパンに挟んだアメリカ人もどちらも等しく敵に思える。しかし、

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もう限界かもしれない。
(写真はイメージです)

 

これまで戦況を見守っていた二代目担当・Kつまようじは、オニオンリングを食べ終えスマートフォンをいじり始めている。

 

・・・こいつら飽きてやがる。

 

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残り、あと少し。

 

もはや指先のしびれは全身まで広がっている。胃は痙攣を起こし、前方の視界もボヤけ始めた。

もうライフはほとんど残っていない。

 

だが・・・

 

ベロンとはみ出ているこのベーコンさえ片付ければ、終わりはもうすぐそこだ。

 

そう、ベーコンだ・・・

 

このベーコンさえ・・・

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!?

これ、ベーコンじゃない。

 

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トンテキやん。

 

メニューには確かにベーコンと書かれていたはずだった。

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それがまさかのトンテキ

 

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アアッ !!(写真はイメージです)

 

  

つまようじ「あれれ〜、レモンさん、リタイアですかぁ?」

 

スマホをいじりながらつまようじが煽ってくる。満腹でなければこの喧嘩を買うところだが、今は分が悪い。チラリとKの様子を伺う。

 

K「フン・・・。期待をしていなかった分、失望するコトもないハズだが・・・それでもガッカリだ」

 

くそ・・・。最後の力を振り絞り、トンテキにフォークを刺す。

 

 

これさえ片付ければ・・・

 

これさえ片付ければ・・・

 

 

目を瞑り、トンテキを口に含み、天を見上げて咀嚼する。

昔、テレビ番組で大食いタレントが言っていた。

 

「上を向いて食べるといいんですよ、食べたものが喉をストレートに通過するんで」

 

まさかそんなことを実践する日が来るとは思ってもみなかった。

ライトアップされた天井を見上げながらトンテキを嚥下する。

 

モグモグモグモグ。

 

 

ごっくん。

 

 

 

喉を通過する瞬間。

とめどなく流れる涙のせいか、蛍光灯の眩しさのせいか、一瞬にして世界が白く変わる。

 

まるで憑き物が落ちたように何かが体の中で弾けていく。

 

どこか遠くからファンファーレの音色が聴こえてくる。

 

暖かい風が体を包み、ラベンダーの香りが鼻腔を伝っていく。

 

ここは、どこだろう・・・。

 

真っ白な世界に自分だけが取り残されている。

たくさんの子どもたちの笑う声が聴こえてくる。

 

そうか・・・。

 

体がふわふわと浮いていく。どこまでも空高くのぼっていく。

 

おれ、死んだんだ・・・。

もう、ハンバーガー食べなくてもいいんだ・・・。

 

 

 

 

 

 

 

 レモン。

 

 

 

 

 

 

レモン。

 

 

 

 

 

 

レモン。

 

 

 

K「おいレモン

 

 

 

はっ。

 

 

我に返る。

Kとつまようじが複雑な表情でこちらを見つめている。

 

つまようじ「やりましたね・・・レモンさん」

 

K「レモン、お前の勝ちだ」

 

テーブルの上に視線を戻す。

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完・・・食?

 

コーヒー2杯、途中で失神すること1回、1時間にわたる戦いの末に、私は「ウルトラタワーバーガー」を完食した。

 

やればできる。

 

つまようじとKの目にも、何か光るものが一筋流れて落ちている。 

 

諦めなければ、なんでもできる。

 

美味しいご飯を作ってくれる彼女だって、諦めなければいつかできるのかもしれない。

 

 

“どんな人だって成功できる”。
自分にこの言葉を何度も言い聞かせ続けていれば、絶対に成功できるのです。
ジョン・レノン(ミュージシャン)

 

 

そう。

このハンバーガーを次に完食するのはあなたかもしれない。

(〜2/26まで)

 

「HAMBURG WORKS」のページは以下より。

http://www.tokyoinfo.com/shop-202.html

 

 

レモン(編集部)

 

 

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