【青柳尊哉の徒然なるままに vol.13】「ULTRAMAN」の個人的名シーンの話
2018.12.06
COLUMNTOPICS
大好評! 連載コラム第13回は青柳さんの思う「ULTRAMAN」の個人的名シーンのお話!
いつも愛読ありがとうございます、編集担当のHです。
前回、青柳さんにおでんのお話を伺いましたが、思いのほか好評だったので、また機会を改めて、別の食べ物を聞いてみたいと思います。
例えばかき氷のシロップはどれが好きか、とか。
ちなみに私はレモン味が好きなのですが、皆さんはいかがでしょう?
宇治金時? カルピス? マンゴー?
ご当地かき氷やマイナーな味など、掘り下げたらこのネタ面白いかもしれませんね。
さて、話を戻して今回は青柳さんに「ULTRAMAN」の個人的名シーンを伺いたいと思います。
アニメの配信日(2019年4月1日)と主要キャストなどが発表され、ますます盛り上がりを見せる「ULTRAMAN」。
そんな中、青柳さんは原作コミックのどのようなところに魅力を感じているのでしょうか!?
それでは早速まいりましょう、青柳尊哉の「ULTRAMAN」論、スペシウム発射です!
あっという間にこの連載も1年ですか…
楽しみにして下さる方がいると聞くたび嬉しくなります。
お付き合い下さりありがとうございます。
このコラムを通して【文章を書く】という事の難しさと喜びを知るキッカケになりました。
そして、物語を生み出す人やそれに関わる人への尊敬は増すばかりです。
一ヶ月かけてこの文章を生み出しイラストを書かせてもらっているのだけど、いやホント漫画家は偉大!!!
ずーーーーーっと頭の片隅で、『今回は何を書こうかな…』って考えながら、まぁ出足の遅い男なので宿題の如くギリギリになってアタフタするのだけど、たった一枚のイラスト、わずか数ページの文章を書くのに呻いてるワケですよ。
お詫び申し上げます。ココで。
すみません。
毎回、自分を知り、違う角度の物の見方を教えてもらっています。
ところで、いつも漫画【ULTRAMAN】の中から絵をピックアップして描いているのですが、その都度どれにしようかとコミックスを手にページを読み進めています。
なので、斜め読みでも結構読んでいまして
『おぉ~このカット凄ぇな!』とか
『いや、細かすぎて描けんわ!』とか
『あれ?この回収いつから始まってたんだ…?』とか
思うことが常々あるんですね。
そんな中で今回のお題
【ULTRAMANの個人的名シーン】
です。
あえて選ぶなら、やはり
“演じたい”とか
“実写化して欲しい”とか
自分はどういった所を愉しんで「ULTRAMAN」を読んでいるのか、そういった基準で選ぼうかなと。
語りたいけど、あんまりやり過ぎるとネタバレになるから程々にする予定だけど、結果どうなるかは分からないのであしからず!
それでは披露させていただきましょう。
【青柳尊哉が選ぶ個人的名シーン(1)】
まず、このエピソード実写化して欲しいなと思ったのは
《イガル星人(ピグモン)》回
コミックス2巻から始まるこのエピソード
もうね…好き。
ココで進次郎の葛藤や揺れが丁寧に描写されてて、それも進次郎じゃなくて周りが表現しているのも他のキャラクターへの愛着が生まれる瞬間で、どのカットを見ていても時間を忘れて読み進めてしまう。
サスペンス感が増して、伏線張りまくられていく感じは映画を観ているようで、どこへ連れて行かれるのか非常に心踊らされて読んでしまった。
【人と人ならざる者】
人ならざる者は擬態でしかなくて、本当に通じ合えるのはやはり人だと思うと、じゃあ人とはなんぞやと考えてしまう…
そんな事に支配されだしてからの、
30話『因果』の回想シーンの点描が…最高です!
独居房を思わせる寂しい部屋、薄汚れたカーテン、イガル星人の箸の持ち方、カップ麺を美味そうに食べる描写、転がった空いたカップ麺、めまぐるしい都会の喧騒、そして佐山レナとの出会い…
心に残る映画の要素が自分には三つあって、それは
《美味しそうな食事シーン》
《美しい風景》
《音楽》
の三つ。
当然漫画だから音楽は流れてこないのだけど、
カップ麺を啜る音でも、クラクションでも、街のBGMでも、キーボードを叩く音でも、雨音でも、何でも聴こえてくる。
そして回想明けの進次郎ですよ。
この後に続くシーン。その心の声がね…
あれを台詞で言うってなるとどうするんだろ、自分だったらとかね。
ある映画に出演した時に、掌にベットリと付いた血を見て『何を感じる?何が見える?』っていうのがあって、それが今だに自分の中に残っていて、進次郎は何を感じその手を離したのだろうかとついつい想像して、こりゃこのシーン大変だわ、とか思う。
アニメになったらどうなるのかも、今から本当楽しみです!
【青柳尊哉が選ぶ個人的名シーン(2)】
そして31話!
『白雨』の扉絵の写真、コレがまた効く!
31話でイガル星人のエピソードは結実するんだけど、実景から入るコマ割り、そこから遠藤の説明がなされていくのだけど、人の言葉になって淡々と開かれていく事実が、進次郎ではなく大人の葛藤に変わっていて、焼き付いていた扉絵の写真がアタマを過ってきて対峙していた結末がゆっくり仕舞われていく。
この遠藤とレナの対峙のシーンは撮ってみたいし、演じたいシーンの一つ。
ココがまた『いや~好きだわ~~』ってなったのが、30話の回想の終わりも雨なんだよね!
雨繋がりなんだけど全然違う雨!
30話は笑顔なんだけど31話は笑ってないキャラクターの表情も…クソッ!やられた!!
そんなイガル星人回だけど、自分的MIPは…
『倉田刑事』なんですよねー
演じたい!!!
彼、何も知らない!
いや、知らない人がいてくれて助かる!
若い刑事故の情熱と焦りと抗えない経験不足、だから、見えてない!
超越している人や出来事ばかりの中、同じ目線でいてくれる!
でも負けない!
そこが良い!
そこかしこの倉田のカットが良い!
細かいカット割りでの遠藤&倉田のやりとり好きだ!
やりたい!やりたい!!やりたい!!!
まだ読んでいない方も、もう読まれている方も、『青柳の演じる倉田ね~』なんて想像してみたり『このシーンの事を言ってたのね~』とかそんな事を共に楽しんでもらえたら嬉しいです。
この連載も一年…
来年はアニメ【ULTRAMAN】も放送される…
青柳に所縁のある人も多数…
先生の仕事場には行けず…
沖縄にも行けず…
ニューヨークにも行けず…
忘年会の連絡は未だに無い!
クリスマスも近い事ですので、何か一つ叶うと良いなと思っています。
まぁ、そんな冗談とも本気とも取れる発言は忘年会の肴にするとして
清水先生!下口先生!
【ULTRAMAN】漫画もアニメも楽しみにしています!
それでは皆様、2019年も
ウルトラマンもULTRAMANも怪獣も星人も魔人も青柳も…
よろしくお願いします!
少しばかり早いですが、メリークリスマスで良いお年を~☆
青柳尊哉
ということで今回はイガル星人と倉田を描きました!
スケッチ風ですがいかがでしょう?
【担当Hより】
青柳さん、今月もコラム連載ありがとうございます。
>>先生の仕事場には行けず…
>>沖縄にも行けず…
>>ニューヨークにも行けず…
>>忘年会の連絡は未だに無い!
これ全部、僕との約束ですね。
年末のバタバタでご連絡できず大変申し訳ございません。
それではいっそのこと、12月24日から1月25日の約1ヶ月をかけて、先生の仕事場→沖縄→ニューヨーク→ハワイ→忘年会(成田)をツアーで巡る企画はいかがでしょうか?
深夜バスと格安航空券を乗り継げば、渡航費は片道12万円くらいで収まると思います!
青柳さんのお返事、お待ちしておりますね!
はい!
ということで、次回は深夜バスの車中からお届けになるかも知れない本連載。
次のネタはこんな感じでいかがでしょう?
「兄弟の絆」
青柳さんの連載でも時折り登場する弟さん。
もちろん「ウルトラ兄弟」や「ウルトラマンルーブ」もそうですし、「ULTRAMAN」では諸星弾には双子の弟がいたり、レオとアストラの兄弟が登場したりと、ウルトラマンには「兄弟」がつきものです。
というわけで、青柳さんの思う「兄弟の絆」を教えていただければと思います!
また、読者の皆さんも、青柳さんに聞きたいことがあったらぜひTwitterなどでリプライくださいね!
それでは次回もよろしくお願いいたします!
Profile
青柳尊哉(あおやぎ・たかや)
1985年2月6日、佐賀県出身。俳優、アルファセレクション所属。
2016年~2018年「ウルトラマンオーブ」、「劇場版ウルトラマンジード」にてオーブの宿敵・ジャグラスジャグラー役を演じる。特技はサッカー、水泳、アクション・殺陣、料理(イタリア料理・デザートなど)。
【最新情報!】
●12月25日(火) 大阪ウルトラマンフェスティバル IN ひらかたパーク
「ダークヒーローナイト」出演決定!
●開催概要
・イベント名:ウルトラマンフェスティバル in ひらかたパーク2018-2019
・開催期間:2018年12月22日(土)~2019年1月20日(日)
※2019年1月8日(火)~11日(金)、1月15日(火)~18日(金)は、ひらかたパーク休園日のため休業
・時間:10:00~17:30(最終入場17:00)
・場所:ひらかたパークイベントホールI・II
詳細→https://www.ulfes.com/2018/osaka/
●日テレ・アニメ【トネガワ】菊池役レギュラーOA中!
詳細→http://www.tonegawa-anime.com
●青柳尊哉×田口清隆監督企画
空想科学連続ドラマシリーズ『UNFIX』、この冬配信予定。
【特報映像】
詳しくはTwitter等をご参照下さい。
◆青柳尊哉Twitter
◆公式WEB