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【青柳尊哉の徒然なるままに vol.40】ULTRAMANの物語を妄想!の話

2021.03.03

COLUMN

 

大好評! 連載コラム第40回は「ULTRAMANの物語を妄想!」の話

 

こんにちは、編集担当のHです。

緊急事態宣言が解除されつつありますね。(1都3県を除く)

あらゆることが制限されていた期間が過ぎ、春の訪れとともにゆっくりと日常生活が戻ってくる。そんな期待に胸が弾みます。

でも、花粉症を抱えた人はこれからがマスクの季節の本番。

マスクは二重、否、もういっそのこと三重〜四重で防御力をマックスまで高めていきましょう。

 

ということで今月の青柳さんの連載です!

前回に続き、今回は新たなチャレンジ企画を送りします!

題して「ULTRAMANを使った新たな漫画企画を妄想」の巻。

それではさっそく参りましょう、青柳尊哉のコラムチャレンジ、今月もスタートです!

 


 

 

突然ですが『サブテキスト』という言葉を聞いたことはありますか?

普段の生活で使う機会は少ないように思いますが、お芝居の役を演じる過程でよく使う言葉です。

まぁよく出てくるんですよ、メソッドとかバックボーンとかプロットとか…カタカナが(笑)

 

今回のテーマは「ULTRAMANを使った新たな漫画企画を妄想」

という事なので、演じる側からのアプローチで進めてみようかなと。

 

さて、主人公というのは事実が物語の中に多角的に残されています。

例えば早田進次郎』の場合

 

・17歳の高校生である

・佐山レナに好意を寄せている

・子供の頃転落事故が起きても無傷だった

・常人ではありえない能力を持っていた

・簡単に人の脚を折ってしまった

・父親は早田進、ウルトラマンである

・ULTRAMAN SUITが着用可能

・身長176㎝、体重63㎏

 

他にも上げれば沢山の事実がありますが、

これらがコミックス第1巻から描かれている決まっていることで、変えることのできない設定。

 

この反対、

「登場人物が語らない裏側に流れている時間や考え」を探してみる。

 

高校生活、友人との関係性、父親との距離感、進学か就職か、彼女はいるか、母親は、なぜ“次郎か?”、宇宙人との遭遇は初めてか否か…

どういう状況か、誰といたか、どこに行こうとしていたか…もっともっと細かくしていく。

 

これが面白い。そして大事な作業。

枝が木になり葉っぱがついて樹齢何年もの大木になる。

 

何かの役を演じる時、監督や、はたまた原作とディスカッションしながら、何故? 何で? どうして? これを沢山探す。

そして決める。

明かされていない核心もあるかもしれないから、原作がある場合は慎重になる個所もありますが、語られていない、しかし確実に流れている瞬間の足跡を繋げていくと、

“あの瞬間の行動の理由が色濃くなる”

演じるとなったらこの先まだまだ違った準備や作業がありますが、脚本に向き合うときはこんなことしてます。

 

進次郎のように主人公には沢山の情報、事実が落ちているけど、

サブキャスト、脇役と呼ばれるキャラは情報が少ない。

例えば僕の大好きな『倉田刑事』。

分かっていることは、

・男

・若い刑事

・車の運転ができる

・遠藤の部下

・ネクタイをしてスーツを着ている

 

パッと見つけられるのはこんな感じかな。

非常に少ない。だから、その裏側は宝庫で雄弁。

 

サブテキストを開くと…

何歳か? 独身か? 右利きか? どんな性格? 熱血漢か? 冷めたやつか? ビビりか、根性があるタイプか? 自炊するか? 一人暮らしか? どんな家庭環境だった? 好きなスポーツとか入れてみますか。趣味は? 好きな食べ物は?

急に、お見合いの質問みたいになってきたな(笑)

遠藤さんの理不尽を怒らないのか?なぜ犯人を追いかけるのか?なぜ刑事になったのか?とか。

まだまだいくらでも探せるな。

こんな感じでサブテキストから勝手に妄想を膨らますなら…

 

倉田の一日は早い。

まず朝はランニング。遠藤さんによく走らされるから。体力は基本だ。

自炊は得意なほうだ。栄養バランスにはこだわりたい。刑事の基本は? 体力だ。

お米は実家から送られてくる。地元の米が一番だ。

電車通勤だけど、朝のラッシュにはいまだに慣れないな。

自転車通勤に変えようかな…

署に着くとまず、遠藤さんを探す。

今まで一度だって自分より遅く来たことがない、あんな感じなのに。

最近の遠藤さんは凄みが増していて少し近寄りがたい。まあ近寄りやすいタイプでは元々ないけど、それにしても日に日にピリピリしている。

ULTRAMANが現れてから? 目がたくさんある星人の事件からか…?

しかし、実際の刑事なんてドラマのようにはいかないな。

街は映画みたいに壊されていくのに。

毎日毎日毎日毎日、宇宙人の起こす事件の後処理ばかり。

科特隊に転職しようかな? そしたら俺もウルトラマンに…

 

ふむ、書きながら思う。

脚本やプロットを書ける人はやはり凄い。

ただ倉田刑事で妄想するの面白いな。

だから倉田が好きなんだな。

 

誰か書いてくれないかな、一緒に。キャッキャキャッキャ言いながら。

 

H氏一緒にやらない?

非現実の世界に生きる普通の男。

 

企画通るかな…(笑)

ところで、倉田刑事で一つ大きく気になっているのが、

 

彼の下の名前、何?

 

青柳尊哉

ということで今回は、「妄想」顔の進次郎を描いてみました。

皆さんの妄想も聞かせてください!

 


 

【担当Hより】

青柳さん、今月もコラム連載ありがとうございます!

倉田の物語、いいですね!

 

ちなみに今月の「ヒーローズ!!」では奇しくも番外編として「井手光弘」の物語が描かれています。

知っているようで意外と知らない井手の物語。こうやって作品世界が広がっていくのも読者の楽しみの一つですね。

では、一緒に倉田の物語を作ってみましょうか!僕も考えてみました。

 

「自分の名前を失った倉田が、自分の名前を探す物語」

異世界に入り込んだ倉田が、巨大な温泉街のような世界で丁稚のように働きながら忘れかけてしまった自分の名前を取り戻す物語――。

あ、なんかこんな感じの作品、ジブリにありましたね。

 

皆さんはいかがでしょうか?

青柳さんのサブテキスト「倉田」について、イラストやストーリー、思ったことや感想などをコメントいただければ幸いです!

(Twitterにて #倉田のサブテキスト をつけて投稿ください)

他にも「こんなULTRAMAN企画が読みたい!」というご意見があれば、ぜひお聞かせください!

→ Twitterでのご意見はこちらより。

みなさまの熱いメッセージお待ちしております!

 

ということで次回は4月、新たなチャレンジ企画はこんな感じでいかがでしょう?

「ULTRAMAN」で一句。

俳句ではなく川柳で構いません!

それでは次回もよろしくお願いいたします!

 

「ULTRAMAN」16巻、絶賛発売中です!

ご購入は書店・コンビニ・Amazonなどにてお願いいたします!

 

「ULTRAMAN」総集編も全3巻で発売!

 

ぜひこちらも合わせてお楽しみください!

 

 


 

Profile

青柳尊哉(あおやぎ・たかや)

1985年2月6日、佐賀県出身。俳優、アルファセレクション所属。
2016年~2018年「ウルトラマンオーブ」、「劇場版ウルトラマンジード」にてオーブの宿敵・ジャグラスジャグラー役を演じる。特技はサッカー、水泳、アクション・殺陣、料理(イタリア料理・デザートなど)。

 

 

◆青柳尊哉Twitter

◆公式WEB

http://www.a-selection-pro.jp/actor/takaya.html

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