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屈折の美少年! エーススーツの変遷とは!?

2021.05.23

COLUMN

 

暴走する若き正義

 

これまで、進次郎諸星ハヤタ光太郎レオ兄弟ジャックと振り返ってきた「ULTRAMANスーツの進化をたどる」シリーズも今回でとりあえず最終回。ここではエーススーツこと、北斗星司のスーツを振り返ってみましょう。

 

コミックス5巻より)

謎のスーツを纏い、自警活動を行っていたこの男。のちにエースと呼ばれる彼が登場するのは第5巻です。

 

コミックス6巻より)

突如乱入した事件で進次郎や諸星を「兄さん」と呼び、科特隊に入れてほしいと頼み込む、そんな彼の正体は進次郎の学校の後輩・北斗星司でした。

彼の装着する「エーススーツ」は、科特隊にとって未知の技術によって作られた北斗専用の強化スーツ。

当初から、進次郎や諸星のスーツにはない転送機能や跳躍・高速移動のためのスラスターなどが実装されていました。

コミックス6巻より)

また、戦闘時には光線を用いた切断技を繰り出し、難なく異星人の生物兵器を退治することも。初めから強いんです、エース。

コミックス6巻より)

しかしその反面、戦闘中に腕が「ボンッ」と爆発してしまうこともありました。

コミックス6巻より)

実はこのエーススーツを作り上げたのは、異星人の天才技術者ヤプール。

そして、通常時の北斗の腕と足もヤプールが作った「義肢」でした。北斗はかつて航空機事故で腕と足を失っていたのです。

それゆえ、通常時と戦闘時のスーツでは義肢ごと入れ替わります。エーススーツはいわゆる「サイボーグ」としての設計思想によって作られているようです。

コミックス6巻より)

そのためエーススーツ装着時と、未装着時(日常用義肢を着用)では身長が違うんですね。

コミックス6巻より)

自身の「正義」のため、科特隊入りを希望するそんな北斗でしたが……その裏では暴走する姿も。

北斗は、闇で悪事を行う者を勝手に成敗し、その金を奪って、スーツの維持費などに使っていました。

正義を称して私的制裁を加える北斗でしたが、そんな北斗に諸星はキツイお仕置きを与えます。

コミックス6巻より)

しかし、北斗が悪人を制裁して恐喝を繰り返していたのにはある理由がありました。

飛行機事故を起こし、両親を奪った者たちへの復讐……!

その目的のためにエーススーツを維持し、お金を貯めていたのです。

コミックス6巻より)

そして、北斗の大切な人との幸せを奪った敵・エースキラーとの戦いでは、「主役は僕だ!」とばかりに大活躍!

コミックス7巻より)

進次郎とともに命をかけて仇敵一味と戦いますが、その中で自らは致命的な傷を負ってしまうのです。

 

ベムラーに救われ、共に行動

 

エースキラー戦の後、瀕死の状態になった北斗。

彼を連れ去ったのはなんとベムラーでした。

以降、北斗はしばらく姿を消すことになるのですが、次に姿を表した時にはベムラーと一緒でした。

コミックス10巻より)

そこから、北斗とベムラーとの強い絆で結ばれることになります。

性格はもともとは純粋であるものの、幼少期の体験ゆえか、ひねくれたところがあった北斗。

当初、なかなか覚悟の決まらない進次郎をナメてかかり、諸星とはウマが合いませんでしたが、「大きな存在」であるベムラーには全幅の信頼を持ち、素直に従えたのかもしれません。

北斗は知りませんでしたが、ベムラーとは幼少期の飛行機事故の時からの縁です。

以後、北斗はしばらく命を救ってくれたベムラーと行動を共にすることになります。

コミックス10巻より)

ニューヨークを舞台にした「暗黒の星」編では、名コンビぶりを発揮。バトルへ乗り込んでいきます。

 

さて、この時の北斗のULTRAMANスーツですが、エースキラー戦で大破したものが修理されて直っています。

しかしながら、いつもメンテしてくれていたヤプールは、この時ジャックによって米国に拉致されています。ベムラーのスーツ修理もヤプールが行っていましたから、ベムラーにはスーツを直す能力はないと思われます。

ということで、おそらくエーススーツは科特隊の井手によって修理されたのではないかと推測されます。

また井手は、「へー、こうなってるんだ」「すごいねー」とエーススーツの転送機能などの異星人テクノロジーをパクっと我がものにして、それを進次郎や諸星らのスーツにも実装したのではないでしょうか。

ちなみに、ベムラーとともに行動するようになってからは飛行している様子が見受けられますので、このスーツでは跳躍用のスラスターだけでなく、進次郎のスーツ同様、飛行機能も追加されているようです。

 

ようやくULTRAMANの仲間入り

 

当初から科特隊入りを熱望していた北斗ですが、エースキラーとの激戦を経て、ついに科特隊に出入りするようになりました。また科特隊にとっても、北斗はベムラーとも気心が通じているのですから、あだやおろそかにできないキーパーソンの一人になっているのかもしれません。

コミックス10巻より)

アメリカのNYでの「暗黒の星」でのULTRAMAN全員集合の総力戦でもベムラーと共闘! その後も活躍は続きます。

 

北斗は科特隊のマスコット(?)潤滑剤、ツッコミ役に…!?

コミックス13巻より)

初登場時はナイフのようにギザギザ尖って、扱いづらいガラスの10代を漂わせていた彼も、いまではすっかり丸くなりました。

また、悩み多き進次郎、ややこしい上司然とした諸星、お偉いさんになってしまった井手、貫禄を放つハヤタと、口の重いキャラクターばかりの中で、いつでも軽口を叩き、疑問を口する北斗は科特隊の中で会話を盛り上げる潤滑剤的、あるいはマスコット的なキャラクターになっています。

エーススーツの進化としては、腕が爆発した後、私的制裁が見つかり諸星にシバかれた後、エースキラー戦の後、ニセウルトラマン戦の後と、度々行われていると推測されますが、進次郎や諸星のようにバージョンアップの内容、バージョンアップナンバーなどはいまのところ不明です。外見上はそれほど目立った改修がないようです。

しかし、今後の「ゼットンコア」との戦いでは、きっと八面六臂の大活躍を見せてくれるに違いありません!

その時は、パワーアップした新・エーススーツを装着できるように、ヤプールさんや井手さんに頑張ってほしいものですね!

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文/やましなミミッチ

 

 

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