【全日本ママチャリ耐久レース参戦記】「ULTRAMAN」で走ってきた!!【読者寄稿】
2015.08.10
TOPICS
6月に募集させていただいた「ULTRAMAN」読者ライター募集企画!
皆様、本当にたくさんのご応募ありがとうございました!
今回は、応募していただいた方の中より、
ULTRAMANで「ママチャリ耐久レース」に参戦してみた!
という企画を送ってくださった「ガンマ」さんの記事をお届けしたいと思います!
北海道で毎年開催される、「全日本ママチャリ耐久レース」とは? また、手作りのULTRAMANスーツでの完走は達成できるのか!?
ぜひ記事をお楽しみください!(編集部)
===========================
参戦
北海道の十勝スピードウェイで毎年「夏休みシーズン突入時期」に開催される「全日本ママチャリ耐久レース」に参戦するようになり早10年目。
高等養護学校の在校生や卒業生たちと参戦して9年目となりました。
参戦チーム名は「中高養ライダーズ」
過去には仮面ライダー555のスーツを段ボールなどで安価に制作し、生徒に着用させて走らせたこともありましたが、さすがに耐久度が現時点で0。
折角の参戦10年目、新たなものを作るにしても何が良いやら・・・と無い頭をぐりぐりと回転させ、持病の偏頭痛とたまに格闘しながらPCと会話していたところ「今だけは俺はウルトラマンだ」とあのULTRAMANの熱いセリフを背負い、ヒーローズ編集者が東京マラソンを一人走ると言うじゃありませんか!!!
【参考:【2月22日は東京マラソン】「ULTRAMAN」風コスチュームで出走します。】
元々子どもの頃から、ウルトラマンは大好きでしたし、「マイフェイバリットウルトラマン」は初代と劇場版ULTRAMANです。ヒーローズのULTRAMANは連載開始時からチェック済み。あの機動装甲服、格好良すぎ!!!!
この時点で頭の中は銀色一色です。
お面のデータがブログの記事からDL出来たので早速作成。「これでいけるんじゃない?」と財布と相談しながら制作素材を検討。夜中にガサガサと制作活動に励みました。
とりあえずフェイスのみ!
これで輪ゴムつけりゃいいかなーとか思っていましたが・・・どうせ装着するなら、お面じゃなくヘルメットだよね!! ということでママチャリ耐久レースにはウルトラマンで参戦を勝手に決定。
いわゆる完璧なものは時間的にも技術的にも無理なので、コミックやフィギュアの画像で形状を確認しつつ、どうやったら“らしく”見えるか・・・悩みに悩み、研究という名のネット画像検索を敢行。
いろいろと出てきますが、フィギュアの画像を見てもコミックとは部分部分で違う部分があり「ぬぅうううう!」と返って苦しむことに・・・。S.H.フィギュアーツ版のフィギュアが手元にあれば、悩んで何もしない時間も少なかったんじゃないかなー。
ある程度の段階で自分でかぶってみる。
ウーン、フルフェイスよりきついな。
自分は眼鏡がないと何も見えないので、ぎりぎり眼鏡をかけてフェイスをかぶれるように、ヘルメットを調整。
テンションが下がると「モーションコミック」をON!! 気を取り直して作業に戻ります。
そして徐々に制作は進行(エスカレート?)し体と腕部に着手。
長男をULTRAMANスーツの被検体にし、バランス確認。
・・・肩と胸部が広いか??大人が着る分には良いだろうと判断。他の部分も制作を地道に進行させていきました。
結構それらしくなったんじゃない?
ここまで来て、我が家の財務省から忠告が。
「長雨だときついんじゃない?」
イヤイヤイヤイヤ。
イヤ確かに。湿気は強敵だ。塗装も剥がれやすくなるだろうし、下手すりゃ接合部分の接着剤も・・・いや、普段の行いがよいから大丈夫なはずだ!!
当日
そして十勝スピードウェイへの移動日、細心の?注意を払いつつスーツを車に搭載。
科学特捜隊の証であるピンバッジを片手に、天候がよいことを祈りつつ、車を走らせるのでした。
しかし!! 現地到着・・・雨。
毎年多少は雨は降るのですが、今年は降雨時間がナガカッタ!スタート前からしとしとと・・・。
そして続々と現地に到着する我が隊員たち。受付と車検を済ませ、しばし空き時間が出来たので、今回の企画の説明をし、全員OK。流石は我が隊員達、非常におおらかである。
そして、さっそくこの日のために制作したプロトスーツを着用、お披露目!! 隊員皆で着てみたりしてます。
こまかなモールドや、複雑な部分、見逃していた形状・・・様々な後悔を集約させて省略し完成したスーツ!!!
蒼く輝くカラータイマー!!
↑特撮命!N隊員。ポーズが決まってます!
出陣
「今だけは!俺はウルトラマンだ!!」
心の中で叫びつつ、軽くポーズ。
そして深夜0時、いよいよママチャリ耐久レースのスタート。
他の参戦者から「3分で帰ってくるのかー(笑)」「空飛んだら1位じゃないか~w」などなど、暖かいお言葉をいただいたり、関わっていただけました。
スタート走者と言うことで自らスーツを着込み、気分は恥ずかしながらも「ULTRAMAN」です。
予測はしていたのですが、やはりフェイスを下げると視野が狭い。最低限の視界は確保しているはずだったのですが、霧雨が予想以上に眼鏡に付いてしまう・・・。
コンタクトレンズだったら、こうはならなかったんだろうか。後悔先に立たず。
怖がらずに、財務省の指示通りにコンタクトレンズを作ればよかった・・・・。
そして1週3,4キロ・・・12時間の旅の始まりです。
走行中、それほど雨脚が強いわけではありませんが一向にやむ気配がなく、徐々に体力を奪っていきますが、チーム一丸となりママチャリを次のライダーへと繋げてゆきます。
U隊員とK隊員。遠方より参戦。辛く苦しい耐久レースが楽しいと断言してます。
頼れるアニキ分!T隊員。その運動能力と知識、そして心遣いは流石です。
走り終えたD隊員と交代するT隊員。実は、この場面が一番危なかったりするのです。
スーツがかなりのダメージを受けたN隊員・・・。
バルタン星人に八つ裂き光輪を跳ね返されたらしい。
恐るべし異星人!!ママチャリレースにまで侵攻してくるとは!!
結構時間が過ぎた感じがしても、まだなお暗いのです。
夜明けはまだか・・・。。
M隊員。体力が無いと言いながらも継続参戦8年目。
頼りになる男です!
我が長男、Z隊員。
今年は安全のため、小学生は朝6時からしか走れなかったことに悔しがる。
でも気分は進次郎だったらしい。
我が次男K隊員。
ウルトラマンスーツが体に合わなかったため、ファイズで参戦!
Z隊員・K隊員のいとこ、R隊員。
のんびりと自分のペースを維持し、しっかりと走りきってます。
交代する時のS隊員。
交代用のPITボードの裏にさりげなくULTRAMANのロゴを張ってみたりしてました。
小さかったから、誰も気がつかなかったかも・・・。
左からZ隊員・I隊員・H隊員。
走っていない時も、交代時間の計測や応援などいろいろやってます。
我が弟であり、R隊員の父であるK隊員。
サドルの高さなども重要です。
今回は延べ50キロほど走行しております。
体力は限界なのに気合いで走りきったY隊員。
H隊員にしっかり繋ぎます!!
ウルトラマンにみんなで繋ぎます!!
ゴール直前!
スーツは結構ボロボロになってしまいましたが、ここまで走り抜いています!
そして無事完走!
上位入賞には全く届きませんでしたが、最後までチーム一丸となり完走することができました。
そして、最後までウルトラマンを皆で繋げたのが良かったのか?パフォーマンス賞をいただきました!!
最後にチームで記念写真!
皆、挫けることなく走り抜き、立派なヒーローズ!ウルトラマンであったと思います。
自分もコミックの中の早田進と同じ父親となり、
子どもへの思いなど、早田進の心情や苦悩が分かるような気もします。
子どもに何を伝えたいのか。
悩みながらも進まねば!
少しは憧れたULTRAMANに近づけたでしょうか?
ガンマ(読者ライター)
===========================
「ULTRAMAN」でママチャリ耐久レース、皆様いかがでしたでしょうか?
勇気と力を与えてくれるウルトラマン。
そして、父親から息子へ、その思いは受け継がれていくことでしょう。
ガンマさん、ご寄稿ありがとうございました!
(編集部)