【可動式セブンフィギュア!】ULTRA-ACT × S.H.Figuarts 「ULTRAMAN SUIT Ver 7.2」予約受付中!〜バンダイ社員に話を聞いてきたの巻〜
2016.04.05
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春、出会いの季節ですね。
ということで今回は、新たな情報と出会いを求めて、「ULTRAMAN」のフィギュアを企画・販売してくださっている株式会社バンダイさんに伺ってきました!
バンダイさんより予約受付中!
ULTRA-ACT×S.H.Figuarts「ULTRAMAN SUIT Ver 7.2」
予約限定生産のため、ご注文はお早めに!
それでは早速、本編スタートです。
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「ULTRAMAN SUIT Ver 7.2」フィギュア予約受付中!
〜バンダイ社員に話を聞いてきたの巻〜
写真はイメージです(出典:写真素材ぱくたそ)。
また、この物語は多少のフィクションを含んでいます。
桜の香りをかぐと、なぜだろう。恋の予感がするのは——。
僕の名前は清原大樹(キヨハラ ダイキ)。
3年前、都内の出版社にドラフト1位で入社したものの、まだまだ先輩には頭が上がらないヒヨッコ会社員だ。
両親は大きな樹に育つよう「大樹(ダイキ)」って名付けてくれたけど、僕の体はまるでマッチ棒。
同期のみんなからは「つまようじ」なんて呼ばれている。
さて、そんな僕にもいよいよ春がやってきそうだ。
今日は、美人社員が多いという噂の、とある企業に取材にやってきた。
もしかしたら何か出会いがあるかもしれない。
*
そんなわけで、今日は一人でここにきた。
隅田川沿いに建つ、玩具メーカーの老舗「バンダイ」さんだ。
企業スローガンは「夢・クリエイション」。
いったい今日はどんな夢をクリエイトしてくれるのだろう。
スマホの地図どおりに進むと、最寄駅から5分ほどで到着した。
ここがバンダイ本社だ。
あれ、思っていたよりも小さい?
本当にここなのだろうか。
もう一度スマホの画面を確認する。間違いない。
疑問に思いつつ、ふと、隣に目を向けると。
でっかいビルがあった。
どうやらこちらが本社らしい。
正面にまわると、ビルの周りには人気キャラクターが列をなし…
もちろんその中にはウルトラマンも。
先頭にはご存知、たまごっちの姿もある。
そう。
いよいよやってきたのだ。
社員さんは美人ばかりという噂の、夢・クリエイション「バンダイ」に。
早速ビルの中に入り、受付を済ますと、最上階のラウンジに案内された。
そして待つこと数分・・・
???「お待たせしました」
噂に違わぬ宣伝担当の美人社員がやってきた。
僕「今日は突然すみません、『ULTRAMAN』フィギュアのことと、バンダイの皆さんが普段、どのように過ごされているのかを伺いに来ました」
もちろん今回の目的は取材である。
特に、現在予約受付中の「セブン」フィギュアについては、そのディテールを教えてもらいたい。
左より、「ULTRAMAN Special Ver.」(受注終了)、「ULTRAMAN SUIT Ver 7.2」(現在、予約受付中)、「ULTRAMAN」(発売中)
しかしまずは挨拶からだ。
僕「こんにちは、僕の名前は清原大樹と申します。みんなからは『キヨ』とか『つまようじ』って呼ばれています」
そう言って右手を差し出し、握手を求めた瞬間——
???「ナオさん、お待たせ!」
突如、背後から男性の声が・・・!
それと同時に前にいたナオさんの右手がサッと引っ込む。
「あ、遅れましてすみません。『ULTRAMAN』フィギュアの企画を担当しているミッツと申します。
今日はわざわざお越しいただきありがとうございます」
爽やかなイケメン男子、ミッツ氏——
年齢も僕とほとんど変わらないはずなのに、物腰も丁寧で落ち着いている。
今日の取材はナオさんだけでなく、こちらのミッツ氏も同席ということだろうか?
ミッツ氏「今日はフィギュアの取材ですよね、ありがとうございます! それでは、何からお話しましょう?」
やはり同席らしい。すかさずミッツ氏はナオさんの隣に座る。
ナオさんの隣に座る!?
ナオさんと僕の間に座るミッツ氏。
僕とナオさんとの距離が遠のいていく・・・
しかし、まだ焦る時間じゃない。
何はともあれ、取材を進めていく。
最初に聞きたいのは、現在、予約受付中のセブンフィギュアについてだ。
僕「そうですね・・・まずは、セブンフィギュアの予約状況はいかがですか?」
ミッツ氏「おかげさまで予想を上回る受注状況ですね。今回は予約分のみの受注限定生産なので、この機会を逃すと手に入れるチャンスがありません。ファンの方の期待の高さを非常に感じていますし、まだ予約されていない方もお早めにお申し込みいただければと思います」
嬉しいことに予約は好調らしい。(→予約サイトはこちらより)
ナオさんに視線を向けつつ、質問を続ける。
僕「それではナオさん、今回のセブンフィギュアで特にこだわっている点は?」
ミッツ氏「そうですね。漫画の世界観に合わせて、進次郎の『ULTRAMAN』フィギュアよりも少し身長を高く作っているんですよ。2つ並べると、進次郎と諸星のサイズ感の違いがわかると思います。また、これまでにも増してパーツやディテールもかなり細かいところまで再現していますね」
僕「なるほど・・・。ちなみにナオさんから見てセブンフィギュアの特徴は?」
ミッツ氏「そうそう! セブンと言ったらやはり4巻の表紙にもなった、刀を鞘から抜いているポーズですよね」
参考:コミックス4巻
ミッツ氏「でも、実際にこのポーズを普通のフィギュアで取らせようとすると、右肩のあたりがだいぶキツくなってしまんですね。だから今回は、このポーズが取れるように肩の構造を少し変えているんです」
本フィギュアでは4巻表紙のポーズが再現できるそう。
僕「そうなんですね。ではナオさん、このフィギュアの現在の制作状況についてお聞かせください」
ミッツ氏「そうですね。こちらは現在、清水先生・下口先生にご監修いただきながら、日々調整をしています。可動を増やしつつ、プロポーションも大事にして、8月には皆様のお手元に届けることができるよう、頑張って作っています」
だああああああ!
僕はナオさんとお話がしたいんだああああ!
という気持ちを抑え、取材を続ける。
僕「すみません、ちょっと話を変えまして・・・。お二人はバンダイに入社されてどのくらいなのでしょうか?」
ミッツ氏「僕は入社3年目ですね」
ナオさん「私は7年目です」
僕「なるほど。ナオさんの方が先輩なんですね」
ようやく、ナオさん本人の口から言葉をもらうことができた。この勢いで質問を続ける。
僕「ちなみに本作『ULTRAMAN』とは、どのように出会い、関わるようになったのでしょうか?」
ナオさん「そうですね、社内でも当初より話題となっていたのですが、私自身はAKB48の田名部生来さんがSNSで紹介しているのを見て『女性でもハマる漫画なんだ』と興味が湧き、読み始めるようになりました。お仕事としては、昨年度からフィギュアの宣伝担当として『ULTRAMAN』に関わっています」
ミッツ氏「『ULTRAMAN』とは銭湯の帰り道のコンビニで出会ったのが最初ですね。当時、僕はまだ大学生でした。2011年12月号の『月刊ヒーローズ』創刊号で、表紙のイラストと『伝説開幕』という4文字に衝撃を受けて・・・。それ以来、一人のファンとして、毎回ワクワクしながら読んでいます。仕事としては、僕も昨年度からフィギュアの企画担当として『ULTRAMAN』に携わっています」
ミッツ氏も愛読している「月刊ヒーローズ」(創刊号)。
AKB48の田名部生来さんは漫画好きとしても知られ、女性ファンも多い。ナオさんも田名部さんと同じく漫画好きなのだろうか。しかし、二人とも熱心な読者であると知り、少し嬉しい。
僕「いつもご愛読ありがとうございます。これまで『ULTRAMAN』を読んでの感想や印象に残っているシーンがあれば、教えていただけますでしょうか」
ナオさん「私は、進次郎くんとレナが記念館で話していた時、諸星さんが遠くから黒いオーラを放ちながら圧力をかけてくるシーンが、いつもの諸星さんとはまた違ったコミカルさがあり印象に残っていますね」
(コミックス6巻より)
普段はクールな諸星がちょっとコミカルに描かれているこちらのシーン。
女性にはこういったギャップが刺さるのだろうか。
ナオさん以外にも、諸星が好きだという女性は意外と多い。
ナオさん「あと、7巻で黒いウルトラスーツを来たお父さん(ハヤタ・シン)が登場したシーンも、とてもかっこよくて胸が熱くなりました」
(コミックス7巻より)
こちらも、「ハヤタ・シンはもう高齢なのにまだまだ現役ウルトラマンである」というギャップが女性の心をくすぐるのだろうか。
いずれにせよ、ナオさんはギャップ萌えであるのと、「ULTRAMAN」をよく読み込んでいるというのが伝わってきた。
ミッツ氏「僕は、コミックス3巻にある進次郎と父親ハヤタ・シンがソファーに座って向き合っているシーンが非常に印象に残ってます。ULTRAMANとウルトラマンが向かい合っている場面は、ウルトラファンにはたまらないワンシーンですね。このページに言葉は書かれていませんが、様々な2人の思いが伝わってきますね」
(コミックス3巻より)
なんでも、ミッツ氏は小さい頃より特撮やヒーローモノが好きで、「ウルトラマン」シリーズもビデオで見ているという、結構な「ウルトラファン」だとか。
爽やかなイケメンボーイで、なおかつ特撮に造詣が深く、仕事もバリバリこなすミッツ氏・・・。
なるべくならば恋愛のライバルにしたくない存在だ。
もう少しナオさんのことを知るべく、好きなキャラクターを聞いてみることにする。
僕「『ULTRAMAN』の中で好きなキャラクターはいますか?」
ナオさん「諸星さんが一番好きです。真面目で厳しく、何より眼鏡が似合うイケメンなのはもちろんのこと、実は人間ではないという設定が判明したところで、キャラクターの深みが増し、ますます好きになりました」
やはり諸星弾、強し。
僕も諸星に負けじと眼鏡をクイクイさせてみるが、ナオさんの表情は変わらない。
ナオさん「それに、諸星さんは弱みを見せないキャラクターなので、もしそんなシーンが今後あれば、もっと好きになってしまうかもしれません…。6巻の巻末漫画を読んで以降、エドも気になります。あと、性格が悪い美少年属性もあるので、北斗くんも好きです」
「エース」こと北斗星司
なるほど。「性格が悪い美少年」という属性があるのを初めて知ったが、美少年でない自分には特に関係のない話だ。
再び眼鏡をクイクイさせるが、ナオさんの表情は一向に変わらない。
ミッツ氏「僕が好きなのはエドです。単純にもともとウルトラ怪獣の中でもゼットン星人、ケムール人が好きだからというのもあって。作中では、スマートな印象を受けますがどこか不気味さも感じさせるエド。ゼットン星人、ケムール人好きにはその不気味さがたまりません。今後の動向が気になります。『月刊ヒーローズ』の先月号(4月号)で、泣いていたのもすごく気になります!」
(「月刊ヒーローズ」2016年4月号より)
確かに不気味だ。
僕「ちなみに、今後の『ULTRAMAN』の展開で期待していることはありますか?」
ナオさん「そうですね。伏線がどのように回収されていくのか、楽しみです。誰が敵か味方かもわからなくなってきているので、キャラクター一人一人の動きが見逃せません! かっこいいキャラクターが多いので、今後もっと色々な属性のイケメンが増えていくのを期待しています」
ミッツ氏「各巻ゾクゾクするような激しいバトルシーンがあり、特撮ファン、ヒーロー好きには堪りません。各キャラクターまだまだ秘密がありそうなので、どのような立ち位置で、どのように展開されていくのかが非常に楽しみです」
二人ともさすが熱心な読者だけあって、キャラクターの今後に興味津々の様子だ。
編集部に戻ったら清水先生・下口先生に伝えようと思う。
*
さて、そろそろ取材の時間も終わりが近づいてきた。
最後に、本音のところを聞き出そう。
僕「ところでナオさんは、こんなイケメン男子の後輩、ミッツ氏のことをどう思っていますか?」
一瞬だけナオさんの表情が変わる。
しかしそれ以上にミッツ氏の顔つきがキュッと引き締まるのをこちらは見逃さなかった。
ナオさん「私自身が東北出身の田舎育ちなので、ミッツ氏に初めて会った時には、都会育ちのイケイケボーイが入社してきたな、って思いました。私は、女子なのに『ウルトラマン』とか『仮面ライダー』が好きで、学生時代からアニメや特撮を部屋でずっと一人で見ているような地味な生活をしていたので・・・」
ミッツ氏「何言ってるんですか、ナオさん。僕は全然イケイケボーイなんかじゃないですよ。僕も特撮が大好きで、でも、これまで一緒に特撮映画を観てくれるような女性がいなくて・・・。ずっと・・・ずっと寂しい思いをしてきたんです・・・!」
そう言ってガタッと立ち上がるミッツ氏。
写真はイメージです(出典:写真素材ぱくたそ)。
また、文章とは特に関係はありません。
まるで時間が止まったように、フロアが一瞬にして静まり返る。
トクン・トクンという心臓の音さえ聞こえてきそうだ。
ピピピッピピピッ
そこへ突然、携帯からのアラーム音が鳴り響く。
おっと・・・。
どうやら、取材時間が過ぎてしまったようだ。
今日はここで終了らしい。
二人の後ろ姿を横目に、そっと席を立ち、バンダイさんの社屋を後にする。
いや、もはや何も言うまい。
エレベーターを降り、隅田川のほとりを歩く。
桜はもう満開だ。
恋の季節は、もう、すぐそこまで来ている。
(了)
※以上、この物語には多少のフィクションが含まれています。
関係各位、優しい目でスルーしていただければ幸いです。
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取材・文/つまようじ&レモン(編集部)
取材協力:株式会社バンダイ