【ウルトラ女子に聞くvol.2】カナペチーノちゃん【イチゴフラペチーノの妖精】
2016.09.29
TOPICS
みなさまこんにちは。清原つまようじ(編集部)です。
早速ですが不定期連載企画、その名も・・・
「ウルトラ女子に聞く」
第2弾を送りしたいと思います。
参考:【ウルトラ女子に聞くvol.1】画像大量!コスプレイヤー大河ちひろさん【佐山レナ】
本企画は読んで字のごとく、私こと清原つまようじが「ULTRAMAN(ウルトラマン)」好きな女子を訪ね歩き、お話を伺っていくというもの。
果たして今日はどんなウルトラ女子が登場するのでしょうか!?
そして僕とどんなトゥルーストーリーがメイクされるのか!?
それでは早速参りましょう!
ウルトラ女子に聞くvol.2 カナペちゃんの登場です!
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夏の香りが残る夜。
仕事帰りのOLやデートを楽しむカップルが集う水辺のカフェテラス。
待ち合わせの席に向かうと、携帯電話を操作する彼女がそこにいた。
「もしもし、お嬢さん」
返事がない。
ポケモンGOに夢中でこちらに気づかない様子だ。
だが、間違いない。今回、インタビュー取材をお願いしたのは間違いなく彼女である。
さる知り合いを通じて紹介してもらった彼女の名はカナちゃん。
事前に渡された写真を見たときに、ドキドキと僕の胸は高なった。
正直、めちゃくちゃタイプの容姿である。
仕事でのインタビューだとわかっていながらも、
もしかしたら——。
——合意の上なら。
ふと、そんな考えが頭をちらつく。
もう一度、声をかけてみる。
「もしもし、お嬢さん。清原ですよ?」
携帯を操作する手がピタッと止まる。彼女はこちらにゆっくりと顔を向ける。
カナちゃん「あ、すみません。『ULTRAMAN』のモーションコミックを見ていて気付きませんでした」
!?
彼女は明らかにポケモンGOをやっていたはずだ。とはいえ、まずは挨拶を交わす。
「初めまして。清原つまようじです。野球と可愛い女性が大好きです」
僕のキラーフレーズだ。合コンや飲み会だと、だいたいはこれで相手を落とすことができる。
「そうなんですね、初めまして。ストロベリーフラペチーノの妖精、カナペです」
!?
「えっと、イチゴフラッペの妖精の…」
「ストロベリーフラペチーノの妖精・カナペチーノです」
まずい。これはニュータイプだ。しかも、最初は「カナペ」だったのに、二度目は「カナペチーノ」に進化している。
先行きが不安だが、早速話を聞いていこう。
***
【ウルトラ女子に聞くvol.2】カナペちゃん
——今日はウルトラマン好きな女子に話を聞くということでやってきました。まず、カナペちゃんはウルトラマンとどんな接点があるのでしょうか?
「実は私、大学生の時に『ウルトラマンショップ』でアルバイトをしていたんです」
——ほう! どちらの店舗で働いていたんですか?
「今から8〜9年ほど前になるんですが、当時はラゾーナ川崎に、子供がウルトラマンになりきれるアミューズメント施設とショップがあって。もともと子供が好きだったのでそこで働き始めたんですけど、それからどんどんウルトラマンが好きになって」
——なるほど、もともと子供が好きなんですね。僕にそっくりの子供は欲しくないですか?
「え?」
——そのショップではどんなお仕事をしていたんですか?
「そのショップ自体が『ウルトラマンになる訓練施設』というコンセプトだったので、私はその中で『工藤リーダー』って呼ばれていました。子供たちに、ウルトラマンになる訓練を指導していたので。残念ながら今はもうそのショップはなくなってしまったんですけど」
——つまり、僕と結婚したら『清原リーダー』になってたわけですね?
「え?」
——では、カナペちゃんは、ウルトラマンシリーズの中では、どのウルトラマンが好きなんですか?
「うーん。そうですね。第3位から言うと、ウルトラセブンエックスですね」
——いきなりランキング形式ですか。しかもわりとマイナーなヒーローですね。じゃあ2位と1位も教えてください。
「第2位は…ウルトラマンティガですね」
——ほうほう。
「そして第1位は……ウルトラマンメビウス!」
——なんだか通好みなランキングですね。それぞれ理由を教えてください。
「第3位の『ウルトラセブンエックス』(2007)は、主題歌を『Pay money To my Pain』というバンドが歌っていて、それがめちゃくちゃカッコよくて。その印象が強いんですね。残念ながらそのバンドのボーカルは精神疾患の末に2012年に亡くなっちゃったんですけど」
——それは残念ですね。
「第2位の『ウルトラマンティガ』(1996)は、私が1989年生まれなんで、ちょうど世代なんですよ。テレビ番組を熱心に観ていたわけではなかったんですけど、V6の長野さんがカッコよくて好きでした」
——主題歌の『テイク・ミー・ハイヤー』(歌:V6)は有名ですよね。僕もカラオケでよく歌います。あ、そうだ! 今度カラオケいきませんか?
「第1位の『ウルトラマンメビウス』(2007)は、メビウスが好きっていうよりも、敵の『ザムシャー』がすごい好きで」
——ザムシャー?
「だって『宇宙剣豪』ですよ!? 孤高の戦士でメビウスのライバル! しかも、最後には『これが…守るということなのだな…(ガクッ)』って、メビウスをかばって死んじゃう男気も持っているんです! あのシーンは本当にメビウス女子全員が火を吹いたと思います」
メビウス(左)とザムシャー(右)
出典:http://hicbc.com/tv/mebius/story/016.htm
——わかりました。僕もザムシャー目指して頑張りたいと思います。
——話は「ULTRAMAN」に移りまして、本作は元々読まれていたんですか?
「実は読み始めたのは最近なんです。コスプレイヤーの友達がいて、その友達から教えてもらったんですよ」
——カナペちゃんもコスプレするんですか?
「私は知り合いから誘われてちょっとかじった程度ですね。でも、嫌いじゃないです」
——では、「ULTRAMAN」を読んでいただいて、その中でも好きなシーンはありましたか?
「ベムラーと最初に戦うところはやっぱりカッコよかったですね。お父さんを守ったり、スペシウム光線を撃ったりとか。
あとは、その後の戦闘シーンですけど、まだウルトラマンになる決心がついていない進次郎が『今だけは、俺は、ウルトラマンだ!!』と言って戦うところ。すごくカッコいいし、名シーンだと思います。
それと、レナがライブの最中に『いい加減にしてくださいッ!!』って異星人たちに𠮟ったところ。アイドル魂を貫き通したのはすごくよかったですね」
——ちなみに、キャラクターでは進次郎が一番好きなんですか?
「そうですね。黒髪で女性に弱いキャラっていうのはすごくタイプだし、もともと私は主人公を好きになりがちなんですよ」
——なるほど。では、諸星弾なんかはいかがですか。
「諸星さんはインテリすぎるので…。彼氏になった時に冷たいんじゃないかっていうのが心配で」
——う〜ん、僕と違って冷たいでしょうね。
「諸星さんだと、喧嘩をした時にロジカルに責められたりして、そういうのはちょっと安らげないから、女子としては微妙ですね」
——他にも、ジャックや北斗がいますがいかがでしょう。
「ジャックもカッコいいですね。ちょっとお調子者で冗談も言い合えるし、優しそうだと思います。彼氏にしたいタイプですね。でもあんまり職業が安定していない人って怖いですよね」
——ジャックの職業は情報屋ですからね。北斗はどうですか?
「北斗くんは可愛いくて良いんですけど、ちょっと危なっかしいところがあるので。どちらかというとジャックですね」
——要するに安定していて、落ち着いた人が良い?
「そうですね。さらにいうと、グイグイ引っ張っていくタイプよりも横に並んで歩いてくれるタイプが良いですね」
——ちょっと隣に座ってもいいですか? では、話は戻って「ULTRAMAN」の今後に期待することは?
「アニメになったらいいですよね。戦闘シーンとかはすごくカッコ良くなりそうなので、そういうところにCGを使ったりして迫力のある演出になると、観ていて楽しそうですよね。あと、オープニングとエンディングの映像もカッコいいのを期待しますね。ロックな感じでスペシウム光線をバンバン撃って、アイスラッガーもズバズバ投げて、みたいな」
——アクションシーンに期待していると。そこは割と男子っぽい感覚ですね。
「そうですか?」
——腐女子じゃないですけど、女性のファンって、恋愛要素が入ったり、キャラクター同士がいちゃいちゃするのを期待するじゃないですか。
「あ、でもそれは分かりますね。誰と誰がカップリングするといいな、とか。そういうのは考えます」
——そうなんですね。ちなみにカナペちゃんがオススメするULTRAMANのカップリングはどんな感じですか?
「やっぱり諸星弾は外せないと思うんですよ」
——クールでサバサバしたキャラクターですもんね。
「そうです。だからあえてダンは『受け』だと思うんです」
——ほうほう。え?
「ダンは『受け』ですよ、絶対。で、『攻め』はジャック。これテッパンです」
——諸星が受けで、ジャックが攻め?
「ダン受け、ジャック攻め。これ決まりですね」
——すみません。考えたこともありませんでした。なんだか想像するに、かなりハードコアというか…ガッチガチな感じがしますね。
「ダン受けは需要あると思いますよ。漫画好きの女性の中には、そういう目線で楽しむ人もある程度いるかと思うので。『ULTRAMAN』はキャラクターが全員カッコいいので、本屋さんなんかに素顔で全員揃ったポーズの一枚絵とかがあると、私のようにカップリングを想像して食いつく女子ファンも結構いると思いますね」
——ウルトラマンマスクではなく、素顔で。
「半分半分でも良いと思います。マスクが半分、素顔が半分。やっぱり素顔が見えないと、女子としては『推し』が決められないので、素顔は欲しいですね」
——そうなんですね。他にも女性受けを狙うとしたら、どんなことがあるでしょう。
「上半身裸。で、体に傷とかがあったらなお良いですね」
——随分と具体的ですね。男の裸の需要ってあるんですね。
「例えば、上半身裸のジャックが諸星を壁ドンしていて、二人とも『見たな!?』みたいな感じでこっちを向いているとか。ハアハア。すごくいいですね」
——今、ちょっと息が荒くなりませんでした?
「え、何がですか?」
——わかりました。機会があれば先生にお伝えしたいと思います。
——最後になりましたが、ちょっと踏み込んだことを聞いても良いですか?
「どうぞ?」
——カナペちゃんの好きな男性のタイプを教えてください。
「そうですね…。まずは、一緒にウルフェス(ウルトラマンフェスティバル)を見に行ってくれるようなウルトラマン好きな人がいいですね。あとは、黒髪で運動神経が良くて背が高くて肩幅が広くて壁ドンしてくれて安定性・将来性があって、男らしさ・男臭さの中に知性と品性がある人がいいですね」
——それ、まさしく僕のことですね。ウルフェス行きますし、黒髪です。あと、壁ドンもできます。
「う〜ん…ちょっと、上半身脱いでもらっても良いですか?」
(脱衣)
——はい…。
「細ッ! それにメッチャなで肩じゃないですか!」
——僕じゃ…ダメですか…?
「う〜ん、無理ですね」
——そうですか…もう一度聞きますけど、僕じゃダメですか?
「ダメですね」
——そうですか…じゃあ、今後とも『ULTRAMAN』をよろしくお願いいたします…。
「はい、今日は楽しいお話ありがとうございました〜」
駅へ向かっていくカナペチーノことカナちゃん。
僕はその後ろ姿を見つめることしかできなかった。
こうして夏は終わり、また新しい季節が始まるのだろう——。
来年のウルフェスにカナちゃんは、そして僕は誰と一緒に行くのだろうか。
答えはまだ、出ていない。
【完】
※以上、文章には多少のフィクションを含んでいますが半分くらいは事実です。
取材・文:つまようじ&レモン(編集部)