【ワンフェス2020】「ULTRAMAN SUIT ANOTHER UNIVERSE トークショー」イベントレポート!(2月9日開催)
2020.02.18
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「ULTRAMAN」特別イベントが“ワンフェス”ホビージャパンブースにて開催!
4月にはテレビ放送も始まり、ますます盛り上がりを見せる「ULTRAMAN」。そのスペシャルイベントが、2020年2月9日、千葉・幕張メッセにて開催されたフィギュアの祭典“ワンダーフェスティバル 2020[冬]”にて行われました。
MCとして登壇したのは、「月刊ホビージャパン」編集長の木村学さん。ゲストには「ULTRAMAN」作者の清水栄一先生、円谷プロダクション・造形担当澗淵(たにぶち)隆文さん、バンダイ ホビー事業部にて「ULTRAMAN」のフィギュア事業を担当する奥野彰文さんが招かれ、様々なトークが繰り広げられました。
ここでは、ULTRAMAN SUITのデザインや造形の話を中心に、「ここだけの話」がたくさん飛び出したトークショーの様子をお届けします!
長谷川圭一先生が執筆するフォトストーリーに清水先生も毎回ワクワク
最初に登壇したのは今回MCを務める「月刊ホビージャパン」編集長の木村さん。
続いて、清水先生、円谷プロダクションの澗淵さん、バンダイ ホビー事業部の奥野さんが続々とステージに登場しました。
今回のトークショーのメインテーマとなる「ULTRAMAN SUIT ANOTHER UNIVERSE」とは、漫画「ULTRAMAN」のSUITをベースに、漫画本編には登場しないウルトラヒーローのSUIT化を、あらゆる媒介で展開していく新プロジェクト。
【注目!】ULTRAMAN SUIT TIGAのプラモデルが好評発売中!
ゲストの3名を交えて、まずはそのプロジェクトの一環として「月刊ホビージャパン」2019年12月号より連載が始まった“フォトストーリー”をテーマにトークが進められました。
「フォトストーリー執筆を担当されるのはなんと、ウルトラマンシリーズをはじめとする特撮の脚本を多く担当されてきた長谷川圭一先生です」(木村さん)と紹介があると、清水さんが「僕のたっての希望だったんです。大ファンだったので(笑)。毎話、一読者として楽しんでいます」と嬉しそうに述べられました。
ULTRAMAN SUIT TIGAにまつわる紆余曲折を赤裸々告白!
続いて話題は物語の中心となる“ULTRAMAN SUIT TIGA(通称TIGA SUIT)”に。
「“TIGA SUIT”は元のデザインの完成度が高すぎるので、その要素をどうアレンジしたらいいかすごく悩みました。線1本の足し引きでまったく違った印象のデザインになるので、書いては消しての繰り返しで…」と語られた清水先生。
また、「清水先生っぽいTIGA SUITになっていて、僕はかっこいいなと思いましたよ」と伝える澗淵さんに、清水先生が照れる一場面も。
TIGA SUITをプラキットに落とし込む段階で苦労したと語るのは奥野さん。
「プラキットで一番苦労したのは、顔の造形ですね。TIGA SUITの顔は、立体に置き換えるのがすごく難しいデザインなんです。澗淵さんや清水先生とのやりとりは、締切ギリギリまで何度も繰り返しました」と振り返りました。
そうした苦労を積み重ねて完成したTIGA SUIT。ゲストの皆さんの考える“TIGA”のイメージがそのまま形になった、とても美しいフォルムです。
TIGAの次はZERO、制作秘話を披露
話題はTIGA SUITに続き、先日新たに発表されたULTRAMAN SUIT ZERO (通称:ZERO SUIT)へと移ります。
新たに追加されるSUITにZEROが選ばれた理由について澗淵さんは、
「『ウルトラマンゼロ』が今年10周年を迎えるということもありますし、海外でかなり人気があるというのも理由のひとつです。平成が終わり令和に突入するにあたり、新時代を牽引していくキャラクターを……と考えると、やはりZEROが適任だなと」
と語られました。
一方、清水先生は当初、ZEROのデザイン制作を断ったといいます。
「TIGAで滅多打ちにされたあとだったので(笑)。でも、そのあとに出張で訪れていたホテルに円谷プロさんからZEROのフィギュアがバイク便で送られてきたんです。あぁ、これは逃がしてくれないんだなと思い、引き受けました(
また、ZEROのデザインについては澗淵さんのアドバイスの元、「ULTRAMAN」本編に登場する“セブン”をベースにアレンジしたといいます。澗淵さんは「送られてきたデザインを見た瞬間、“これはイケる”」と手応えを感じたそう。
ZERO SUITはプラモキット化も既に決定しており、会場では試作品が披露されました。
「LED付きのものと可動域がより広いものの、2種類から選べるようになっています。試作してやっかいだったのが、お腹部分の『×』マークのパーツ。実はちょっとややこしいなと思ってました(笑)」(奥野さん)という告白に対し、澗淵さんからは「でも、それをなくしたらZEROじゃなくなっちゃいますからね」とのコメントが。
そのほか、肩幅をすっきりさせつつ可動域も広げるために工夫された点など、開発者間での熱い対話や開発秘話が繰り広げられ、会場内は大盛り上がりでした。
なお、このZERO SUITも、フォトストーリーに登場予定とのこと。
「ZEROがどのような形でフォトストーリーに登場するのか、僕も楽しみです。ZEROといえば当然あのキャラクターが出るんじゃないかなとか、想像が膨らみますよね」(清水先生)と一読者としての顔も覗かせました。
新作アプリゲーム「ULTRAMAN:BE ULTRA」の特別PVが解禁
続いては、TIGAとZEROが登場する新作アプリゲーム「ULTRAMAN:BE ULTRA」の特別PVが放映されました。
動くTIGAやZEROのほか、ちらりと映ったネクサスやガイアの姿に会場のファンは大興奮!
ちなみに、アプリに登場するガイアやダイナのデザインは清水先生徹底監修のもと、円谷プロダクションの造形チーム・LSSのスタッフが制作しているとのこと。
「ガイアやダイナは(スマホの画面上で)差異がわかりやすいように、デザインのベースが基本形から大きく変わっています。今後の反響次第では、アプリに通常バージョンのデザインも登場するかもしれませんね」(澗淵さん)
アプリゲームは現在、事前予約サイトにて事前登録受付を開始しています。登壇者一同「かなり面白い!」と、その出来栄えには納得の様子。会場からも期待の拍手が沸き起こりました!
次なる商品は敵キャラクター?今後の展望を熱く語る
トークショーも終盤に差し掛かり、今後の展望として木村さんから「こんなウルトラマンSUITを作りたい!という希望はありますか?」とゲストの皆さんに問いかけがありました。
「個人的に思い入れのあるウルトラマンオーブやジャグラス・ジャグラーですね。あとはキリエロイドが(ANOTHER UNIVERSEに)出るなら、ぜひデザインしたいです」(清水先生)
「最近はヒーローばかりを作っていたので、そろそろ敵側のデザインをしたいですね。清水先生も仰っていましたが、キリエロイドはぜひ見てみたいですよね。あとはベムラーやエースキラーもぜひ商品化してほしいです」(澗淵さん)
「個人的な意見ですが、敵側ですとエースキラーのデザインが好きなので見てみたいです。ヒーロー側ならウルトラマンタイガやオーブですね」(奥野さん)
といったそれぞれの希望が語られました。
そのほかにも、キットを使ったフォトコンテストを開催するのはどうか、現在連載されているフォトストーリーの気になる展開についてなど、想像膨らむ展望に会場はますますヒートアップ! そして、その興奮も覚めやらぬまま、トークショーは終演へ。
最後にゲストの皆さんから、締めのお言葉をいただきました。
「本日はありがとうございました。“TIGA SUIT”はいよいよ2月15日に発売になります。かっこよくなったTIGAをぜひ皆さんお手に取ってみてください」(奥野さん)
「アプリゲームにも、今後我々がデザインしたキャラクターが続々登場予定です。そちらもご期待いただければと思います。よろしくお願いします」(澗淵さん)
「漫画やフォトストーリー、ゲームとあらゆる方面に展開する『ULTRAMAN』を、今後とも楽しんでいただければと思います。本日はありがとうございました」(清水先生)
そして、最後は本日のMCを務めた木村さんからのコメントにてトークショーは締め括られました。
「フォトストーリーやアプリゲームに限らず、『ULTRAMAN SUIT ANOTHER UNIVERSE』は今後もさまざまなメディアで展開予定です。公式サイトや月刊ホビージャパンでの続報を楽しみにお待ちください!」(木村)
2020年4月に地上波での放送も決定したアニメ「ULTRAMAN」は、現在NETFLIXにて絶賛配信中です。まだご覧になっていない方は、ぜひこれを機にご視聴ください。
【ゲーム公式WEB】
https://anime.heros-ultraman.com
【ULTRAMAN SUIT TIGA プラモキット販売ページ】
https://bandai-hobby.net/item/3509/
取材・文/ねこリセット